2020.06.16ブログ「日本舞踊のおっしょはん!」
日本舞踊のおっしょはん(お師匠さん)
修行始まる!!その前に
目次
修行始まる!!その前に・・・
そうして、とりあえず無事に入門いたしました。
とりあえずとは言ったものの、これは私にとって「一大決心」でした。
その訳に、もう少しお付き合い下さい。
当時私は、大学生!芸術大学に通っておりました。
だから、舞踊の道に入ったのではと、と思われるかもしれませんが、舞踊とは程遠い「写真学科」に在学していたのです。
子どもの頃から、写真は好きで、中学の頃大人にまじってアマチュア写真クラブに所属させて頂いておりました。その頃より、本格的に写真に取り組むことになりました。
それはそれは、いろんなことをプロ級のカメラマンの方に教えて頂いておりました。
今では、デジカメに代わりましたが、当時はフィルムカメラでしたから、撮影からフィルム現像、そして暗室にこもってプリント、引伸ばし、編集などすべて手作業でやっておりました。
デジカメ世代のみなさんは「なにそれっ?」て感じだと思います。
普通だと写真を写す→写真屋さんに現像に出す→数日後に仕上がりを取りに行く→仕上がった写真を見る。ここではじめて自分が写した画像が見られます!
しかし仕上がりをワクワクして見てみると、露出の合っていない真っ暗の写真、ピントボケボケの写真、手ブレのブレブレ写真など、普通に映っているのはどんどん少なくなり、たくさん撮っても飾れるような写真はめったにありません。
コンピュータ、デジカメの凄まじい発展により、今では考えられない作業でした。
現在のカメラの技術は、当時想像もできませんでしたから、その大変な作業の過程を経て出来上がる写真ですが、お伝えしていたように幼少の頃から毎日外で泥んこになりながら遊んだり、真っ黒に日焼けしながらアウトドアスポーツばかりしていたやんちゃ坊主が、スッカリ写真にはまってしまっておりました。
と言うわけで、プロのカメラマンになるために入学した写真を辞めてでも入った舞踊の世界。なので「一大決心」なのです!
「なんでやねん!?」てなりますよね(笑)
人生どうなるかわかりまへん
敷居が高いと思われる。その訳は?!
これまであまり気にしてはいませんでしたが、気が付いたら我々業界もかなりの高齢化が進んでおり、私の周りを見渡すと年配者ばかりになっており
「???若い人おらんなぁ!」ってことに気づき「あかん!これでは化石化してしまう!」そう思いました。
今や、天然記念物を超え特別天然記念物、いや絶滅危惧種なんですぅ。
当時私が入門したとき、師匠のお弟子さん(生徒さん)は、数えるほどの子どもと、あとはほとんど、私の親世代の年齢の方々でした。
「あ、そう言うもんなんやなぁ~」と気にも留めておりませんでした。というか、初めて巡り合った世界ですから・・・
よって、そもそも若い方々が集う場所ではないのでした。
おばあちゃんに連れられて来るお孫さん。お母さんに連れられて来る子どもさん。
せいぜい、御縁があるのはこの程度。
で、そのひとたちが披露する発表会。
この発表会ですが、これは大小さまざまですが、それはそれは華やかでゴージャスなものもあります。
初めて観ると、だれもが「ウオ~~~!ブラボ~~!」て、なると思うのですが、それを観客席から観て「わたし、あれやってみたい♥」とはならないのです。
ある意味華やかすぎて、別世界に観えるのかもしれません。
私の流派が定期的に開催している日本舞踊公演も、それはそれはド派手で、超華やか。
なんですが、
観劇にお越し頂いたあと「生徒になりたい」「弟子にして下さい」と言われたことは、過去に一度もありません。
これが、先ず一つ目の「高い敷居」なんでしょうね。
この「高い敷居」が、まっだまだあるように感じます。
又、お伝えしていきたいと思います。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
皆様が素敵な毎日を過ごされますよう、心の平安をお祈り申し上げます。 扇 梅芳 拝
日本舞踊 扇流ホームページ https://ougibaihou.com/
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