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2020.06.20ブログ

日本舞踊のおっしょはん(お師匠さん)


いよいよ修行始まる!









随分以前の事ですが、衣裳屋さんからの贈り物の「のれん」です。
染め抜かれているのが、扇流の家紋(扇に光琳梅)です。

目次

いよいよ修行始まる!

と、言う訳で、日本舞踊のおどりの「お」も、わからず一大決心し入門!

いよいよ私の修行生活が始まりました。
大学生のダラダラ生活から、住み込みの厳しい毎日となりました。
とは言っても、仕事のほとんどは家事手伝いと師匠の身の回りにお世話全般。
今風に言うと「パシリ」ですね。

朝はまず、だだっ広いお稽古場の雑巾がけから始まり、通いのお弟子さんたちが順にお越しになると、そのお稽古を一日中観ている、そして買い物、食事の支度などなどごくごく一般的な家事。
師匠の舞台出演や出張などない日は、日々これの繰り返しでした。
家事は子どもの頃からほぼ何でもできたし、大学時代も寮生活だったのでさほど苦にはなりませんでした。
それに見ること聞く事、初めての経験も多かったので、さほど大変とは思いませんでした。

しかし当初、とにかく何がつらかったかって、なんだと思いますか?

「正座」です!

それまで正座をするなんてお葬式の時くらいでしたから、ものの5分で足はしびれてきます。
お稽古のほとんどの時間正座でしたが、皆さんもあの感覚はご存じだと思いますが、入門当初は10分もすれば足の感覚はゼロ。
額からは、脂汗の毎日でした。
とにかくこの苦痛から逃れるには、いやいや逃れられないので一日も早く正座になれることだと思い、少しの時間でも正座をするようにしました。

お稽古時間は、当時はレコード(若い方はそれ何っ?て思うでしょう)で音楽を鳴らしていましたから、私は一日レコードプレーヤーの前でレコード係。

当然「正座」で。
しかも稽古場には、お弟子さん以外によくお客様が師匠を訪ねて来られましたから、「お客様に、お茶入れてきなさい」って言われるんですが、だいたい想像がつくと思いますが「そんなん、急に言われても・・・」って心の中で叫びながら、毎回立ち上がるのに一苦労して、一日何度もしびれてはお茶、またまた、しびれてはお茶の連続でした。
その状態が、結構な長い月日が続きました。

その都度、皆さんに笑われる日々でした「トホホ」

敷居が高いと思われる。その訳は?その2

しかし、皆さんが入門されるにあたって、内弟子にならなければいけないなどと言うことはありませんし、ましてや今では内弟子制度なんかありません。
なりたいと言っても、断られるのではないでしょうか。
まず内弟子などとっている師匠はないと思います。

そんな中で、敷居が高いと思われるのはいったいなんでしょうか?
それは、見えない部分が多いからではないでしょうか。
まずは、金銭的な問題が一番でしょうか。

豪華な入口のお寿司屋さんに入り、中に入ったらメニューはなく、壁にはどれもこれも「時価」と書かれた札がかかっているようなもではないでしょうか。
お寿司屋さんなら、まだネタの名前が書いてあるかも知れませんが、日本舞踊の稽古場に入ってもメニューがありません。
これは恐ろしや!ってなりますよね。

価格やルールが明確ではないところにあるのではないでしょうか。
あとは、高い着物が必要じゃないかとか、周りとのお付き合いとか・・・
外から観ていると何かと高級に観えるのか、それともあえて高級に見せているのか。

もちろん多くの先達が培ってきた伝統的な芸術なので、価値あるように観えなければいけないと思いますが、価値のないものを価値のあるように見せる必要はありません。
その結果、敷居が高いと思われるようになったのではないでしょうか。

しかし昨今は、そんな時代ではないと思います。
見えるように分かり易くしなければいけないと思います。
如何でしょうか。
皆さんは、日本舞踊と聞いて「敷居が高い」とお感じになられますか?
もしそう思っておられるとしたら、どんなところがそう思わせているのか教えて下さい。
そしてそれらを改善し、一人でも多くの方に日本舞踊の魅力を知って頂きたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
皆様が素敵な毎日を過ごされますよう、心の平安をお祈り申し上げます。

      大安吉日      扇 梅芳 拝

日本舞踊 扇流ホームページ https://ougibaihou.com/

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