2020.08.13ブログ「日本舞踊のおっしょはん！」

日本舞踊のおっしょはん（お師匠さん）

本気の稽古の合間は！？（その４）

皆様それぞれのライフスタイルに合った日本舞踊レッスン！
「習い事の一つ」「趣味の一つ」「「興味がある」「楽しいことがしたい」「何か目指したい」「ボランティアがしたい」「人に教えたい」「人を感動させたい」「芸を極めたい」「世界に羽ばたきたい」そして「自身が幸せを感じたい」皆様それぞれに合ったレッスンを創造していきます。

○ 本気の稽古その合間は！？（その４）
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本気の稽古その合間は！？（その４）

皆さん、こんにちは、扇梅芳でございます。
いつも読んで下さり、ありがとうございます。

「供奴」の話は少し置いておいて、今日は当時の私の日常に関して少し書いてみたいと思います。

まず起床しましたら、師匠はまだお休み中です。
お稽古場の掃除です。
これが結構広い！！
わかりやすく言えば、橋掛かりはないものの、能楽堂にある能舞台とほぼ同じ面積（約６ｍ四方）

ここの拭き掃除です。

雑巾がけです。

四つん這いになって、固く絞った雑巾で全体を拭きます。
人の出入りが多いので、これが毎日結構汚れているんです。
日によっては全体を２回拭かないときれいになりませんでした。
で、冬はとにかく水が冷たい！！夏は暑い！
当然ですが（笑）

しかし一日拭かないと、稽古した後の足袋の裏は、埃だらけの真っ黒になってしまいます。
たまにサボると、師匠やお稽古に来られたお弟子さんたちの足袋の裏は真っ黒になるので、すぐにバレてしまします（笑）

お弟子さんも黙ってくれたらいいのに「いやっ！足袋の裏が、真っ黒やわ！！」
って、言う人がいます。
すると私は、師匠に「ちゃんと掃除したんか！？」って、叱られます（涙）
結局サボったのはバレバレで、なかなかサボれませんでした。

でも今になって思いますが、それもいろんな意味があるんですね。
掃除の大切さは、今ではよくわかります。
だから今は、毎日お稽古日がある訳ではないのですが、お稽古の前には必ず掃除をしております。
なので、足袋が真っ黒になることはありません（笑）

四つん這いでこの広い稽古場を一人で拭くと、かなり足腰も丈夫になり、下半身が鍛えられます。
何も考えなくても、ジムに通わなくても、毎日掃除を続けてするだけで足腰が鍛えられます。
稽古している時間だけが、稽古ではないということを自ずと教えてもらえました。
そいてウォーミングアップにもなり、激しい稽古でも体を傷めることが少なくなります。

つまらない、いやな、しんどいことが実は、すべて自分のために役立っていたんだなぁと、今になって感じることができます。
だから今でも私は、稽古場の掃除は自分ですることにしています。
自分のホームグラウンドです。
しかも「この稽古場で、ここまで鍛えさせてもらったんだから」そう思うことができます。
かれこれ、３６年です。

今は亡き、師匠が作って下さった稽古場。
若い頃は、ここで稽古するのが当たり前だと思っていました。
しかしここがある御蔭で、いまこうしてお弟子さんのお稽古もできるし、自分の稽古もできます。
他にも、いろんなことに利用できます。
そして、何よりもここでいろんな方々と、たくさんたくさんの出会いがあります。

私にとっては、そんな、有難い有難いお稽古場なんです。

日本舞踊　扇　梅芳ホームページ

日本舞踊？興味はあるけど・・・

日本舞踊？興味はあるけど・・・

　私が出会う方たちに、日本舞踊どうですか？と尋ねると、皆さん声をそろえて「ん～、興味はあるけど・・・なんか敷居が高そう」このようにおっしゃいます。
「なんのなんの、うちの扇流は敷居は低く、バリアフリーですよ！」って最近申してます。
皆さん、どうぞ、お気軽に遊びにお越しください。

着物も浴衣も持っていなくても、ひとりで着られなくても、それこそ足袋すら履いたことがなくても、何も知らなくても、古典の音楽を一度も聴いたことがなくても、全く問題ありません。
現に私がそうだったんですから。

１９歳の時！

楽しめますよ。しかも、それだけじゃありませんんよ！

今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
猛暑続きの毎日ですが、皆さまどうぞお身体大切に、ご自愛ください。
皆様のご健勝、ご多幸、素敵な毎日を過ごされますこと、そして、心の平安をお祈り申し上げます。

　　　大安吉日　　　　　日本舞踊扇流　家元　扇梅芳　拝